塗装

物の表面に塗料を塗布して、塗膜をつくること

塗装加工の特徴

  • 物の表面を保護する
  • 多様な色彩、光沢を与えることができる
  • 塗料の成分によって、断熱、防カビ、
    防菌などの性質を付与できる
  • 塗装という簡単な工程で施工できる
  • 薄い塗膜でその目的を達することができるため、
    形状、寸法、重量に影響を与える事が少ない
塗膜要素
塗装の主成分。
溶剤が揮発した後、
固形化する。
顔料・染料
顔料は不透明(着色)にする成分。
染料は透明感を有して着色する成分。
下地のカバー力により顔料、
染料を選択する。
溶剤
塗布しやすいように
塗装要素と顔料、染料を溶解し、
粘度・濃度を調整したりする。
塗装後は揮発してしまう成分。

塗装方法

  • 1.前処理
    表面研磨など
  • 2.脱脂処理
    苛性洗浄など
  • 3.塗装加工
    スプレー塗装など
  • 4.乾燥工程
    乾燥(焼付け)炉、
    UV照射炉など
※ 塗装、乾燥を複数回繰り返す場合もある

特殊塗装

パール塗装
塗膜要素の中に、雲母、貝殻、魚鱗(りん)等の反射物を混入させる。
ソフト塗装
塗膜要素をウレタン系等、弾力性のある樹脂より作る。
触った感触がやわらかく、あたたかくなる。
クリアー塗装
顔料・染料を入れずに塗膜要素のみで塗布する。
金属等の光沢の保護に使用。
電着塗装
水性塗料と製品にそれぞれ異なる極性の静電気を負わせて、塗料の中に製品を入れ、
吸着させて塗装する。
転写
裏面に接着剤が付いた箔、模様の付いたシートなどを材料に
温度をかけ押し付け、製品に絵柄や色を写す事。
塗料が半硬化の状態で転写を行うと、転写の密着強度が更に向上する。
ビーズ塗装
塗膜要素の中に、ガラスビーズを混入して塗装する。 道路の返射板、道路標識などに使用。光をよく反射する。

塗装を利用した代表製品

グラデーション塗装
外装の樹脂に、持型構造部(スリーブはアルミ)を利用した口紅容器です。キャップは塗装により半透明のグラデーションで表現しています。構造部には紅径φ10ミリのスリーブラセンシステムを採用しています。このような樹脂外装との組合せは、他の種類の構造部でも、実現可能です。
偏光パール塗装
白色の樹脂に、塗装により偏光パール感を与えたオール樹脂製品です。弊社持型。塗料に偏光パール剤を混ぜて塗装します。ロゴはスクリーン印刷、帯はホットスタンプです。
金属表面加工の技術の一覧へ