金属プレス加工

金属生地加工について

金属加工というと各種(切削・研削・鍛造・鋳造等)有りますが、
株式会社カツシカではプレス成型加工の技術を用い、金属板の材料に圧縮力を加えて塑性変形させ、
曲げ、剪断、絞りなどの加工を行い、様々な形をつくり出しています。

金属加工技術の種類

金属加工技術は大別すると次の3種類のものに集約されます。
剪断加工
剪断加工
圧力を加えて切り離したり、
打ち抜くことによって切り離す加工
曲げ加工
曲げ加工
プレスによって板金を曲げる加工
絞り加工
絞り加工
圧力を加えることによって、
平らな金属板を函型に変形させる加工法。

金属加工技術の仕組み

代表的な金属加工技術の仕組みをご覧ください。
抜き絞り
抜き絞りとは、抜き加工と絞り加工を同一型内で行う加工技術です。平板な材料をブランク抜きし、同時にシワ押さえを使ってカップ状に絞り込む加工法です。抜き絞りは、通常絞り加工品において各種形状の初回工程になります。(丸物、角物、異形物など)
抜き絞りを利用した代表製品
口紅異形容器
キャップ天面形状がそのまま外装全体の形状デザインになっている金属容器です。プレス工程を組み合わせる事で、このような形も加工できます。
削りパウダーファンデーション容器
ルーズパウダーファンデーションは、化粧料が容器内に飛び散り、パフや鏡を汚してしまいます。この削り機構付のファンデーションケースは、プレストパウダーファンデーションを使用時に削って、必要量だけ粉にして取り出せる機能をもつ容器です。
バルジング
圧力によって形状が変化するゴムや油などの液体を使って、プレス時に内側からふくらませる加工技術で、張出し加工の一種です。
バルジングを利用した代表製品
「膨らみ」形状口紅容器
工程を繰り返す事(フォーミング+バルジング)により、このような形も金属でプレス加工できます。樹脂ではパーティング(繋ぎ目)が目立ってしまう様な形状でも金属でプレス加工では、きれいにできます。表面処理は金色マット塗装。文字はホットスタンプ。
口紅容器リング部分特殊形状
お客様のデザインに合わせ、プレス加工等を駆使して成形しました。天面中央部の凹にはラインストーンを接着しています。またリング部分は、バルジング加工により形状を出しています。
柄模様クリームキャップ
キャップ全面に凹凸で葉の模様を浮き出させています。これもバルジング加工により製作されたものです。全面に凹凸がある事によって、キャップに独特な雰囲気が醸し出されます。
ネッキング
ストレートな円筒形のものを口元の方から小さくすぼめる加工法。絞りでは形状はストレートであるため、テーパー形状の加工に用いられ、口元より加工をします。
ネッキングを利用した代表製品
鼓型口紅容器
キャップと本体が逆テーパ状をした鼓形をしています。ネッキング加工により口元をすぼめています。中間リングには、バルジング加工を施す事で帯を出しています。アルミ製。樹脂ではパーティング(繋ぎ目)が目立ってしまう様な形状でも金属でプレス加工では、きれいにできます。
インパクト成形(前方押出)
アルミニウムや鉛のような軟質金属に圧縮力を加えて、1回で前方に大きく押出して絵具のチューブ等のような、側壁の薄い容器を作る加工法。厚さを一定に成形するためには高度なプレスと金型の技術が必要となります。
インパクト成形(前方押出)を利用した代表製品
アイシャドウペンシル
スティック型のアイシャドウで、アルミ本体のご依頼を受けた製品です。シンプルですが、内部構造に対し、シビアな寸法精度が必要です。インパクト成形で加工しており、全長内面に構造上必要な縦溝も同時に加工され、寸法精度も出しています。
インパクト成形(後方押出)
前方押出しのインパクト成形とは反対に、後方に押出して、外壁の薄い製品をつくり出す加工法です。
フォーミング
プレス加工により、金型の形状に成形する方法です。全体的または、部分的な最終形状を決める工程です。
フォーミングを利用した代表製品
半球状キャップ(クリーム容器)
半球形状のキャップが印象的なクリームケース。樹脂(pla)成形品の場合パーティングラインが出てしまいますが、金属プレス加工ではパーティングレスで加工できます。
金属天プレートコンパクト
樹脂コンパクトのフタに金属をかぶせて高級感を出しています。アルミ板にオフセット印刷したものをプレス加工で変形なく複雑な稜線を表現しています。
その他異形容器
キャップ天面が口紅の紅形状をイメージさせるデザインになっています。金属プレス加工でのフォーミング工程により、形付けられています。外装側面には全周継ぎ目のない刻印が施されています。
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