プラスチック成形の技術

特徴

  • 軽い
  • 透明のものが多いが着色も容易である
  • 摩擦係数が小さく、すべりやすいものが多い
  • 水に強く、酸やアルカリに強いものが多い
  • 可塑性があるため成形しやすい
  • 柔軟性がある
  • 熱を伝えにくい

プラスチック成形方法の種類

射出成形(インジェクション)

熱可塑性樹脂(加熱することにより溶ける樹脂)をシリンダー内で加熱し流動状態にした樹脂を、冷却されたキャビティ、コアの2つの金型を閉じた空間に注入し、冷却固形化して成形する方法。複雑な形状に成形できる。

用途

コンパクト、口紅等のほとんどの外装部品、構造部品

成形方法のイメージ

インジェクションブロー成形

熱可塑性樹脂向け。ブロー成形とは、加熱し流動状態にした材料を押し出し機から、左右2枚合せの金型内にパイプ状に押し出し、金型を閉じた後、パイプを空気圧で膨らませて金型に密着させて成形する方法。予め射出成形により主要部分の成形をし、後でボトル部分だけブロー成形するインジェクションブロー成形と言われる方法もある。

用途

マスカラ・アイライナーなどのボトル本体など

成形方法のイメージ

※他にも成形の方法はありますが、化粧品容器は主に上記の方法で成形加工します。
射出成形(インジェクション)
口紅容器
全てのパーツを樹脂で作ったオール樹脂の口紅容器です。コストを抑えることができ、廃棄時にはリサイクルプラスチックとして廃棄できます。写真は、製品のオリジナリティを出すため、キャップのみオリジナルを作成しました。紅の繰出しメカニズムが紅の下方に納められた容器ですが、全長が短く設計された弊社持型容器です。
チークカラー容器
透明樹脂をインサート成形したオールプラスチックのミニコンパクトです。
インジェクションブロー成形
マスカラ
外装がオール樹脂でできたマスカラ容器。外側を金型で押さえて、樹脂を空気圧で風船のように膨らませて成形するインジェクションブロー成形という方法で製作しています。ロゴはスクリーン印刷です。
リップグロス(ツイン)
全体が樹脂でできているツインのリップグロス容器です。透明ペット樹脂により中の色が判別出来る様になっているのが特徴です。リップグロスも規格品を取り揃えています。
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