材料の種類

口紅に使用される原材料には、製品の使用目的や機能に応じて多様な物が有ります。
ここでは代表的な原材料をご紹介致します。

アルミニウム
成形性、加飾性に優れているため
化粧容器の金属製部品の大部分に使用されています。
また、近年では、ECO、リサイクルの観点から、
部品をアルミニウム単一素材化しています。
銅合金
アルミに比べて、強度が強いため肉厚を薄くしたい部分、
キャップ類の嵌合部分、摺れ合う部分等に使用されます。
但し、錆の問題から内容物が直接触れる部分には使用されません。
また、金、銀の光沢が得られる事から、容器の外装部分に使用されます。
・丹銅(銅85%、亜鉛15%)
…赤味のある金色
・カクタス
(銅78%、亜鉛16%、ニッケル4%)
…白味のある金色
・真鍮(銅65%、亜鉛35%)
…黄味のある金色
ステンレス
耐蝕性が高いため、内容物が直接触れる部分(例:口紅の紅皿、ファンデーションの粉皿)に使用されます。
しかし、アルマイト技術が進歩して、アルミの防錆技術が進歩したため、アルミに置き替わりつつあります。
化粧板金属
板材の表面に印刷、塗装などの加飾を施した化粧板を使用する事もあります。主にコンパクトの外装体(シェルといいます)に使用されます。
材料コストが高いかわりに、表面処理コストがかからないメリットがあります。
プラスチック
成形性に優れているため化粧容器の金属製部品以外の大部分に使用されています。
塗装や印刷、蒸着等も可能な為、容器の外装部分にも使用されます。
また、近年では、ECO、リサイクルの観点から生分解性プラスチックの利用検討を進めています。
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